航空写真作家 T.Fujiba、AIダストスポット検知モデル「KlarSky Dust Spot Detector (Experimental)」を公開
写真制作の効率化を支援するAIプロジェクト「KlarSky」を発表

航空写真作家でありプログラマのT.Fujibaは、長年の写真制作活動で培った経験と技術を基に開発を進めてきたAIプロジェクト「Project KlarSky」の一環として、カメラセンサーやレンズに付着する微細なダストスポット(ゴミ)の検知に特化したAIモデル「KlarSky Dust Spot Detector (Experimental)」を、世界最大級のAIコミュニティプラットフォームであるHugging Faceにて公開しましたことをお知らせいたします。
本モデルは、写真家が直面するレタッチ作業の負担を軽減し、よりクリエイティブな活動に集中できる環境を創出することを目指しています。
- Hugging Face Model Repository: https://huggingface.co/fujiba/klarsky-dust-spot-detector-experimental
- Hugging Face Spaces (デモアプリ): https://huggingface.co/spaces/fujiba/klarsky-app-experimental
開発の背景
飛行機写真、特に情景を重視する作品において、カメラのセンサーやレンズに付着した微細なダストスポットは、作品の美しさを著しく損なう要因となります。これまで、これらのダストスポットは現像後のレタッチ作業で一つ一つ手作業で除去する必要があり、多大な時間と労力を要してきました。
T.Fujibaは、この長年の課題をAIの力で解決すべく、「もしAIがダストスポットを自動で検知できたら、クリエイターの負担はどれだけ減るだろうか」という発想から開発に着手しました。自身の豊富な写真データとプログラミングスキルを組み合わせることで、「撮影後のレタッチ作業をより効率的に、そして作品制作により集中できる環境を創出すること」を目指して本モデルの開発を進めてきました。
「KlarSky Dust Spot Detector (Experimental)」について
今回公開する「KlarSky Dust Spot Detector (Experimental)」は、オブジェクト検出モデルであるYOLOv8をベースに、ダストスポットの検出に特化してファインチューニングを行った実験的バージョンです。現状は「Experimental(実験段階)」としていますが、画像中のダストスポットを検出し、その位置を可視化する機能を提供します。
Hugging Face Spacesでは、どなたでも手軽にモデルのデモをお試しいただけるWebアプリケーションも公開しております。ぜひ実際にご覧いただき、ご意見やフィードバックを頂戴できますと幸いです。併せて、学習に利用可能なダストスポットに悩まされた写真データをご提供いただけますと幸いです。
今後の展望
本モデルはまだ開発途上であり、T.Fujibaは今後も更なる精度向上を目指して継続的に学習・改善を進めてまいります。将来的には、より高精度な検知機能の実現はもちろんのこと、画像からの自動除去機能の開発や、写真家やクリエイターのワークフローを革新するツールの提供を目指してまい進してまいります。
T.Fujibaはこれからも、写真とプログラミングという二つの情熱を融合させ、写真表現の可能性を広げ、クリエイティブな活動をサポートする技術を追求してまいります。