AIダストスポット検出プロジェクト「KlarSky」の開発全記録を技術書としてZennで公開
写真制作の知見と最新のAI技術を融合し、一個人の課題解決から本格的なMLOpsパイプライン構築に至るまでの全ノウハウを詳述。
航空写真作家として活動するT.Fujibaは、自身の写真制作における長年の課題であった「センサーダスト」問題を解決するため、AI技術を活用したプロジェクト「KlarSky」を推進してまいりました。この度、その開発の全記録をまとめた技術書『YOLOv8によるダストスポット検出AI「KlarSky」開発録:プロトタイプからMLOps、Vertex AIへの道』を、技術情報共有プラットフォーム「Zenn」にて公開したことをお知らせいたします。
本書の概要
本書は、一個人の切実な悩みから始まったAI開発プロジェクトが、アイデアの着想、試行錯誤のプロトタイピング、再現性の高いMLOpsパイプラインの構築、そしてGoogle Cloud (Vertex AI) を活用した本格的なモデル精度改善に至るまでの技術的な挑戦と、そこから得られた実践的な知見を余すところなく記録したものです。
▼ 主な内容
- アイデアから実装へ: 生成AIとの対話を通じたアイデアの具体化と、YOLOv8を用いた初期プロトタイプの迅速な開発。
- 開発基盤の構築: Hydra、MLflow、Docker、Terraform等を活用した、ローカルからクラウドまで一貫したMLOpsパイプラインの設計と実装。
- クラウドでの最適化: Vertex AIへの移行後に直面したGCS FUSEの思わぬ落とし穴(高額請求)と、I/OおよびCPUボトルネックの特定と解決による学習速度1.5倍の達成。
- 体系的な精度改善: mAPスコアの裏に隠されたPrecision/Recallの分析を通じ、ユーザーの「体感」と数値をすり合わせるアプローチ。
本書公開の背景
以前、本プロジェクトの実験的モデルを公開した際、多くの反響をいただきました。その中で、単なるツールの成果だけでなく、一個人がどのようにして現代のAI技術と向き合い、課題を解決していくのか、その「プロセス」そのものに価値があると考え、この度の技術書公開に至りました。
本書が、同じようにAIで身の回りの課題を解決したいと考えるすべての開発者やクリエイターにとって、実践的なヒントと次の一歩を踏み出す勇気を提供できれば幸いです。
書籍情報
- タイトル: KlarSky開発録: 初学者が1ヶ月でYOLOv8→MLOps→Vertex AI展開を実現した全記録
- プラットフォーム: Zenn
- 価格: 500円
- URL: https://zenn.dev/fujiba/books/klarsky-yolov8-mlops-vertexai-beginner-guide
※ 本書の概要を紹介する無料記事も公開しております。
YOLOv8によるダストスポット検出AI「KlarSky」開発録:プロトタイプからMLOps、Vertex AIへの道
本件に関するお問い合わせ
FUJIBA WORKS お問い合わせページ