デジタル参拝システム「いなめぐDX」を開発、リリースしました
FUJIBA WORKS、デジタル参拝システム「いなめぐDX」を開発。自作OSS「tegaru-press」を実戦投入し、伝統文化の現場に「優しいDX」を提供。
航空写真作家 T.Fujibaによる「FUJIBA WORKS」は、羽田七福いなりめぐり(https://inamegu.net)が展開する通年型デジタル参拝システム「いなめぐDX」において、システム開発全般および公式ポータルサイトの構築を担当いたしました。
本プロジェクトでは、T.Fujiba自らが開発・公開しているオープンソースソフトウェア(OSS)「tegaru-press」を導入し、現場主導の持続可能な運用環境を実現しています。
「いなめぐDX」:NFCを活用した新たな巡拝体験
「いなめぐDX」は、羽田の八社を巡る伝統的な「巡拝」をデジタルの力で支える仕組みです。
- NFC(タッチ)による「しるし」の拝受
各社に設置された専用のNFCタグにスマートフォンをかざす(タッチする)ことで、参拝の証である「しるし」を拝受できます。
QRコードの読み取りといった手間を省き、所作の一つとして自然にデジタルを取り入れられる設計にしました。 - アプリ不要・Webブラウザで完結
専用アプリのインストールは一切不要です。標準のブラウザで動作するWebアプリ形式を採用し、セキュリティと安定性を重視した独自のクラウドインフラ上で、参拝者のプライバシーを保護しながら円滑なサービスを提供します。
自作OSS「tegaru-press」による運用の民主化
本プロジェクトのポータルサイト(inamegu.net)構築にあたり、T.Fujibaが開発するOSS 「tegaru-press(テガルプレス)」 を実戦投入しました。
- Google ドキュメントをCMSに
tegaru-pressは、Google ドキュメントで作成した文書をそのままWebサイトのお知らせとして自動発行するツールです。 - 現場に「技術の壁」をつくらない
通常、モダンなWebサイト(Hugo等)の更新にはエンジニアの知識が必要ですが、本システムの導入により、神社の運営スタッフが「普段使い慣れたツール」で即座に情報を発信できるようになりました。伝統を守る現場において、技術が障壁にならず、むしろ表現の自由度を高めるための「優しいDX」を具現化しています。- tegaru-press リポジトリ: https://github.com/fujiba/tegaru-press
ポータルサイトの技術構成
公式ポータルサイトは、静的サイトジェネレーター「Hugo」と、世界的な配信プラットフォーム「Cloudflare Pages」を組み合わせ、GitHubを通じた堅牢なデプロイフローを構築しています。これにより、高い表示速度とセキュリティを確保しました。
【FUJIBA WORKSについて】
航空写真作家 T.Fujibaによる個人プロジェクト。「情景的ヒコーキ写真」を提唱する作家活動と並行し、OSS開発や最新のクラウド技術を用いたWebソリューションの開発を行っています。
公式サイト: https://www.fujiba.net/
【本件に関するお問い合わせ先】 FUJIBA WORKS コンタクトフォーム